NEWS 342 : 乞う、ご期待!
皆様、明けましておめでとうございます。
年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げますと共に、本年の抱負を述べさせていただきます。
昨年を振り返りますと、新造船部門では、LPG船2隻、コンテナ船2隻、内航船2隻の計6隻を予定通り無事竣工させることができました。
とりわけ2隻の内航船は特殊な荷役装置を備えたRORO船と日本初の自立運航型コンテナ船であり、いずれも新規設計であるだけでなく、それぞれ特殊な技術を結集した挑戦的な船型でした。設計・工作部門をはじめ、関係各部門には大きな負担があったと思いますが、オリジナリティを標榜する当社として、今後も主力船型に加え、新規設計船を織り交ぜていける体制を維持してまいります。
受注面では、概ね順調な新造船マーケットの中、計10隻の新規受注を獲得し、2029年前半までの建造計画を確保することができました。既存顧客様からのリピートオーダーに加え、新規顧客様からの受注もあり、当社の技術力と信頼性が着実に広がっていることを実感しております。
また、もう一方の主力事業であります修繕船部門は、多くの企業からご愛顧いただき、新規取引先を増やしながら安定した工事量を確保することができ、引き続き堅調に推移しております。
今年の当社の取り組むべき課題と抱負を申し述べさせて頂きます。
本年の建造計画は、内航コンテナ船1隻とLPG船4隻を予定しています。
環境規制対応や燃料多様化による輸送需要拡大を背景に、LPG船の建造需要は今後も増加傾向にあります。LPG船は比較的短い船台期間と長い艤装期間を特徴とし、艤装人員の確保や岸壁の調整など、社内の協力体制が一層重要となります。船主監督や船級検査官とも緊密に連携しながら、人的事故はもちろん物損事故もなく、予定通りの納期でお客様へ引き渡せるよう、全員一丸となって気を引き締めて取り組んで参りたいと思います。
次に設計開発の取組みについて申し上げます。
主力船型の一つであるフィーダーコンテナ船の新船型開発は着実に進行しており、本年中にはお客様に提示できるよう準備を進めています。加えて、様々な船主様からの要望に柔軟に応えるべく開発研鑽を進め、日本におけるフィーダーコンテナ船建造の主力造船所として競争力を高めてまいります。
また、2000年12月に40万CF型を引渡して以来となる、バナナや果物輸送に適した新型冷凍船の研究開発を再開し、近い将来のリプレース需要に備えます。
本年も挑戦と革新を重ね、造船所の未来を切り拓いてまいります。
3つ目は製造業において最も重要である購買力の強化です。
製造原価の大半を占める資機材、とりわけじりじりと上がってくる素材費や人件費の上昇によるコストプッシュ要因は大変悩ましいところではありますが、新体制となった資材部門が一丸となって、新たな視点から海外への窓口を更に広げ、安定した更に強い購買力を維持・向上させていきたいと考えています。
最後に4つ目として人材の確保です。
労働集約型産業である造船業においては、生産量を維持のみならず増加させるための労働力の確保が最大の課題となりますが、一方で従業員個々のモチベーションやレベルアップによる生産性の向上も非常に重要と言えます。創業100年が見えてきた我が社において、今後の会社の在り方を社員約200人の全員が参加するベースで、企業理念たる『MVV(Mission・Vision・Value)』を構築してきましたが、いよいよ今春公開する運びとなりました。これにより経営トップ層から一般社員一人ひとりまでが同じ目標を共有し、更には社員のパーソナリティーを重視した組織体に変貌させることで、人材不足解決の糸口となることを期待しているところです。ついてはMVVの公開となる次回HPニュースを是非ご期待いただきたいと思います。
最後にグループ企業についてもお伝えいたします。
ストレイツインベストメント(株)は海事事業へ投資する会社として、これからも継続的に保有船を増やし、船主業を造船業に次ぐ事業の柱とするべく取り組んでまいります。
非海事事業への投資を行うストレイツキャピタル(株)では、出資先企業が堅調に業績を拡大しており、次のステージへと飛翔する段階に到達しつつあります。
引き続き将来有望な新規事業への投資機会を探していく所存です。
結びといたしまして、旭洋造船がこうして健全に事業を営ませていただけるのも、ひとえにご発注いただきました船主様を始め、商談を仲介いただきました商社様やブローカー様など、関係各社様のご厚情とご尽力の賜と、改めまして心より感謝の気持ちを申し述べさせていただきますとともに、新年が、皆様にとって健康で成功に満ちた素晴らしい年となりますように祈念致します。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
旭洋造船株式会社
代表取締役社長
越智勝彦
