NEWS 341 : ERASMUS FUTURE、晴れの船出
2025年11月28日、旭洋造船株式会社は1,096TEU型コンテナ船「ERASMUS FUTURE」を完工し、ご発注いただいておりました Erasmus Shipinvest Group に無事、引き渡しを行いました。
本年はこの季節雨天が続き、前日も降雨となっておりましたが、当日は久方ぶりの晴天に恵まれてひと安心。引渡式典を滞りなく行うことができました。
本船は、旭洋造船が20年以上にわたり改良を重ねて製造してきた 「JAPANMAX」型の主力フィーダーコンテナ船であり、EEDI Phase 3(*)にも対応する最新鋭のモデルです。
ファイナンサーである広島銀行執行役員・西田 仁様によるご命名、用船者のOcean Network Express Pte. Ltd. の Heidi Li 様による支綱切断で本船は誕生いたしました。就航後は、Lodestar Shipping and Navigation S.A. が本船を保有します。
祝賀会に先立ち、本船が関門海峡を通峡する様子を、出席者全員で見守りました。狭く潮流の早い海峡を力強く進む本船の姿に、会場には自然と温かな拍手と歓声が起こり、これから始まる航海への期待が一層高まるひとときとなりました。
祝賀会の場では出席各社が互いに記念品を交換し合いますが、今回、記念品の点数は当社のイベントとしてはなんと過去最多。祝賀会はより一層盛大なものとなりました。
この船は、去る7月18日の「ERASMUS EFFORT」に引き続き、今年Erasmus Shipinvest Group 向けに引き渡させていただく 4隻目の船となります。一隻ごとに信頼や絆が深まっている実感がありますが、甘えることなく、今後もよりよい製品をお渡しすることでご愛顧に応えて参ります。
(*) EEDI Phase 3とは:(Energy Efficiency Design Indexの略、「エネルギー効率設計指標フェーズ3」)2025年の新造船から適応される燃費性能基準で、IMOが定めるCO2排出削減のための設計規制。Phase 3では従来比で約30%以上の燃費改善が求められ、船型や機関の高効率化が必須となる。
