NEWS 334 : 環境性能と設計の合理性が評価されました
去る5月16日にシップ・オブ・ザ・イヤー2024の応募作品発表会と選考委員会が開催され、2024年3月に竣工した私どもの捕鯨母船「関鯨丸」が漁船・調査船部門賞を受賞しました。
公益社団法人 日本船舶海洋工学会が授賞するシップ・オブ・ザ・イヤーは、毎年日本で建造された話題の船舶の中から、技術的・芸術的・社会的に優れた船を選考して与えられるもので、35回目となる今年は合計9隻が選考の対象となりました。

「関鯨丸」は、30年以上にわたって我が国の捕鯨を支えてきた捕鯨母船「日新丸」の代船として73年ぶりに建造されました。電気推進システム及び負荷の状況に応じて発電機関運転台数の最適制御を行うパワーマネージメントシステムの採用により環境負荷が低減され、解剖設備を屋内に設置することより作業環境と衛生環境が改善されました。
選考委員会では、電動推進システムの採用に加え、コンパクトな船体に鯨体の解剖、加工、冷凍及び出荷設備を配置した近代的な大型漁船に仕上げたことが高く評価され、この度の受賞に繋がりました。

旭洋造船としては2010年大賞の「City of St. Petersburg」、2015年小型貨物船部門賞の「なとり」、同じく2022年小型貨物船部門賞の「のがみ」に続く4隻目の受賞となります。
これからも私達旭洋造船は、中小造船業界の技術トップランナーを目指すのみならず、社会貢献にも繋がる船造り、皆さまに評価される船造りに努めてまいります。
[2025/6/16]