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20年以上にわたって記録している旭洋のライフログ。わたしたちはこういう造船所です。

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NEWS 267 : 2021年・新年のごあいさつ

コロナ時代の航海

年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げますと共に、本年の抱負を述べさせていただきます。

旭洋造船株式会社・越智勝彦

皆様におかれましては、例年にない静かで穏やかな新年をお迎えになられたことと存じます。 今尚拡大を続けるコロナ禍ではありますが、私たち人類による反撃開始の鏑矢となるワクチン接種が昨年末から欧米で始まりました。 そして、副反応という不安はあるものの、今年前半には、いよいよ日本国内でもワクチン接種が実施されることとなります。 自粛という我慢に耐えた昨年と違い、2021年という年が、疲弊した社会からレジリエントな社会へと変貌し、縮小した経済がポストコロナ経済として一気に躍動する、そんな明るい年になることを期待したいものであります。

造船業界では、昨年、国内首位と2位の資本提携や、造船事業買収などが発表され、業界地図が大きく変わろうとしています。 厳しい経営環境の中でも各社の成長に向けた動きはこれからも続くことでしょう。

7,500m3 LPG 運搬船 EPIC BREEZE

このような状況の中、弊社は、新造船部門におきましては、昨年6隻の船を建造し、予定通り引き渡しすることができました。内訳は 296,000ft3 冷凍運搬船1隻、セミレフ型 9,100m3 LPG船1隻、1,081TEU コンテナ船2隻、7,500m3 LPG船2隻となります。

一方、受注面では、受注活動の要である国内外出張が制限される中にあって、5隻を受注することができました。内訳は1,096TEU コンテナ船1隻、178,000ft3 冷凍加工船1隻、205,000ft3 冷凍運搬船2隻、670TEUコンテナ船1隻で、2022年前半の工事量を確保いたしました。この中には、海外船社様との間でリモート商談により契約へと結び付けた案件もあり、お客様のご理解の下、受注プロセスに新たな可能性を見つけることができました。

また、もう一つの主力事業であります修繕船部門におきましては、引き続き多くの国内のお客様からご愛顧いただいており、売上高は堅調に推移しております。

296,000ft3 冷凍貨物運搬船 BOYANG CAPELLA

次に2021年の取り組みです。

新造船営業チームが若返った中で、今後は特に内航船受注に注力を注ぎ、持ち前のニッチなマーケットへの志向と多船種建造能力、小ロットでも積極的な営業活動を行い、弊社の特長を最大限に発揮して線表を延ばしていくことであります。先進性のある商談に対し、営業、設計、工作の3つの強さを集結し他社との差別化を図り受注に繋げてまいります。

設計部門では新規設計船の設計費の削減、工作部門においては現業職にも積極的に管理的な役割を持たせることによりモチベーションの向上と生産性の向上に取り組んでまいります。若手営業マンを補充した修繕船部門では新規顧客の開拓や大型案件の受注活動を積極的に行い、更なる売上高を増やせるよう努力してまいります。

先日、総理大臣の所信表明演説で温室効果ガス(GHG)の排出を2050年までに実質ゼロにする方針が示されました。弊社といたしましても、これをチャンスと捉え、将来の目標に向けて新型船型への対応を舶用機器メーカー様と連携を取りながら、環境問題にも積極的にチャレンジし、具体的なソリューションを提示することにより、お客様のニーズにあった船型開発に取り組んでまいります。

1,081TEU コンテナ運搬船 TS KOBE

今年4月、弊社は12名という多くの新卒社員を迎え入れる予定であります。弊社に魅力を感じ、入社を決意して頂いた彼らには、大変感謝しています。

協力会社を含め現場で働く社員の高齢化と技術の伝承という問題に対し、若手人材の採用をひとつの解決策として続けて参りますが、入社する彼らを含め全社員には誇りを持って働いて頂けるよう、安全第一を基本に、なお一層の働きやすい職場環境を整えるとともに、実施プログラムだけでなく考課という制度的な面からも技量の向上と自己の成長を促していける仕組みを考えてまいります。

our new Workers' Facility (R) and Pipe Storehouse (L) (both blt '20)

結びといたしまして、今旭洋造船がこうして健全に営ませていただけるのも、ひとえにご発注いただきました船主様を始め、商談を仲介いただきました商社様やブローカー様などなど関係各社様のご厚情とご努力の賜と、改めまして感謝の気持ちを表させていただきたいと存じます。

若々しい声のあふれる活気のある職場を常に標榜し、協力会社を含めた全社員が「チーム旭洋」としてワンチームの一体感を感じながら、社員を家族として考え、彼らの夢や目標をサポートしていきながら、生きがい、やりがいが持てる組織を目指してまいります。

本年も気持ちを新たに、私たち一同は、建造、修繕させていただくチャンスをいただいたお客様や様々な関係者の方々への感謝の気持ちをかみしめつつ、地域のため、会社のため、そして自分自身と家族のために、夢と希望と活力をもって、安全第一に「船づくり」を行ってまいります。今後とも、一層のご愛顧とご鞭撻をお願い申し上げます。

旭洋造船株式会社
代表取締役社長
越智勝彦

[2021/01/01]

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